2024年抱負

母里ちあり


2024年の自分の抱負……というより「今年中にやると決めたこと」を書いておく。
言葉にしておくことで、「やるぞ!」という気持ちを後から振り返れるようにしたい。



いざ書き出してみれば、やりたいこと、やると決めたことが存外に多い年になった。
個人的に、自分が生きてきた中でもいつにも増して今意欲に燃えているのかもしれない。



そうなった理由は様々ある。
本やネットの記事、あるいはリアルで、様々な環境、立場、年齢のポジティブにがんばっている人たちの影響を受けて――、というのがひとつ。


一方で、昨年の半分ほど胃腸の調子を崩していたのをきっかけに(幸いにも大きな異常はなく現在は回復したが、なまじこれまで健康過ぎたのですごく不安だった)自身の健康面を見つめ直して睡眠や食事時間、内容に少し気を使うようになったり、家族のこと、これからの生き方など考える事が増えてきた。

そこへ来て年明けの地震もあった。



色々思うところあって、今年の抱負は、

「今やりたいことの中で自分次第で今すぐできることは、中途半端や不完全に終わってもいい、企画倒れの三日坊主、一日坊主、いや一時間でもいいから、とにかくはじめてみよう」

とした。



この、中途半端や不完全に終わってもいい、というのが今年の取り組みにおける個人的なキーポイントだ。
何かをはじめるときに躊躇したりやる前からあきらめるのって、「続けられない」「成し遂げられない」ことへの不安が大きいと思うから、そこのハードルをとりあえず思い切り下げた。


下手な鉄砲も数撃ちゃあたるじゃないけど、やってみて何かしら実を結べば幸いだし、そうじゃなくても「挑戦した」という結果は残る。
「挑戦しなかった」は足跡ではないけど、「挑戦したけどうまくいかなかった」は確かに自分が能動的に動いた結果、足跡になる。

自分はその「足跡」を欲しているのかもしれない。



具体的に内容を以下にまとめる。




今年はじめること



2024年旅
・春~初夏あたりに岐阜旅
かつての旅で巡りきれなかった場所、天気等に恵まれなかった場所を中心に。

國田家の芝桜 (4~5月、花盛りに)
夜叉ヶ池 上ヶ流(天空の茶畑)
美濃赤坂 大垣 金生山 南宮大社
川浦 粥川谷 金山巨石群 厳立 
坂折棚田 笠置山
馬籠 妻籠 奈良井
一乗谷朝倉氏遺跡

(風雨来記4DLCで紹介されたスポットも追加)



・夏に島根旅
2023年に巡りきれなかった西部と、意宇郷の掘り下げ。
古代出雲巡りのつづき。



・春or秋に東京旅
一泊二日、東京をあちこち歩く旅。
一昨年くらいから行きたいと思いつつ……なので今年こそは行こう。



・京都巡り
秦氏ゆかりの土地、継体天皇ゆかりの土地を巡る旅。丹波巡り。
古墳・遺跡巡り。
昨年からの引き続き。



・福井の「水月湖」に行きたい
水月湖は琵琶湖の北にある海のそばの湖で、遺跡関連でよく聞く「放射性炭素年代測定法」の世界的な指標となっている場所だ。
この湖では特殊な環境から過去7万年分の土壌が綺麗に積み重なっていて、年輪のようになっている。

つまり、365×7万の層があるわけで、この一層一層からその年ごとの気候変動や大気の状態などが読み取れる。
たとえば土の中から古代の遺物(木製品や土器など)が発見されたとき、その中に含まれている成分と水月湖のサンプルを照らし合わせることで、年代を特定することができる。

炭素年代測定法という言葉はよく聴くけれどその指標が日本の、しかも意外と近いところに(とは言っても二時間以上かかるけど)あるのかと、この湖のことを知ったとき驚いたものだ。

日帰りで行ける場所なので、是非機会をみつけてうかがってみたい。




・新ブログ
1・京都がテーマのブログ
このブログでも時たま触れてきた、京都が京都になる前、つまり平安京以前の京都に関する話題やそれを掘り下げる旅については、サイトを独立させる。
実は去年からドメインは取得していて、作ろう作ろうと思っては先延ばしにしていた。


2・島根がテーマのブログ
主に「島根旅」、古代出雲や神社旧跡などをテーマにしたブログ。
これもドメインだけは去年取得していて(以下略


どちらも自分がリリさんと出会えなかったら知ることもなかった世界だ。

京都は人生で一番長く住んでいる場所だけどほとんど何も知らずに過ごしてきて、岐阜や島根のリリさんとのつながりというところからひとつひとつ興味を広げて今日まで来た。

島根はリリさんの故郷だ。
これからももっと深く知っていきたいと思っている。


自分の足跡。
大切な、大切なテーマ。
ちゃんと形にしてまとめていきたい。


もちろん、今のこのブログは今まで通り「風雨来記4の感想と創作」の場所として更新していく。
書きたいものがだいぶ貯まっているので、今年は去年よりも風雨来記4関連の記事が増えると思う。






・基礎勉強の学び直し
 高校に通っていた頃、本当に勉強意欲がなくてほとんどの授業は居眠りか読書、あるいは無心で黒板をノートに写す機械になっているかのどれかだった。

そんな自分だったけど、今になって勉強意欲が湧いてきた。

リリさんと出会って旅をするようになって色々調べたり学んだりする中で、あの頃興味がもてなかった科目……地理、歴史や生物、地学、化学、数学や古文……ほとんど全部だな……に関する事物に触れる機会が増したからだと思う。


現在は付け焼き刃の積み重ねで知識を構築している状態で、その知識にあまり自信が持てない。
しっかりした地盤がないからだ。


ここ一年ほどは特に、基礎(各分野の基本的な考え方や知識)から積み上げて学んだらもっと楽しめること、深く考えられることはたくさんあるだろうな、自分の旅がもっと豊かになるだろうな、いつかちゃんと学び直したいな、と感じること思うことが増えた。

でも、自分のことだから思っているだけだと十中八九この先おじいさんになるまで先延ばしにしそうだ。


なので、とにかく今年は一歩踏み出して――「趣味」として楽しく学ぶことを始めようと思う。
きっと未来の自分の旅が……旅先で見るもの、感じるものが、さらに広く、深く、面白くなっていくはずだ。
すごくわくわくする。


優先順位は、日本史・古文・理科(生物・地学)・数学・漢文・世界史……という感じで、色々な土地を巡ったり、伝承や神話を調べたり、あるいは時代物の小説や文を書くときに際に役に立つ知識を中心に考えている。


高校の教科書から始めるつもりだけど、難しくて中学から……になる可能性もかなりある。特に理科と数学。



なお、勉強をはじめるためのハードルが下がったのは、ここ二年ほど絵の勉強を続けてきたことも大きいと思う。

絵を描くにあたっては学ぶ範囲が多く、「絵の描き方」的なハウツー本だけじゃなく、光学基礎とか美術解剖学の分厚い参考書や理論書等にも日常的にたくさん触れてきたから(身についたかは別として…)、それで学習姿勢の土台ができた部分は大きいと思う。








・PC買い換え
今使っているパソコンは15年近く前のもの。
昔の知り合いが作ってくれたいわゆる自作PCで、当時はかなりの高性能だった。
おかげで今でもネットやイラストソフトなどの操作は問題なく行えるけど、HDを超える動画編集や3D作業、高解像度写真の編集などは少々厳しい。
やりたい表現があっても、やる気や時間ではなく、PCスペックの問題で断念するケースが少なからずある。


このブログ記事を書くときも、動画や360度写真を載せると時々重くなったり落ちてしまったりするのでそのたびに「遂に買い換えのタイミングなのかな」と思っている。
(買い換え自体はもう五年前くらいから思っていたけどずっと後回しにしていた。

 五年前「そのうち買い換えだな」→四年前「もうすぐ買い換えかな」→三年前「そろそろ買い換えかな」→二年前「あと少しで買い換えかな」→一年前「いよいよ買い換えだな」→今に至る


特にストレージ。SSD、HDDともに15年間一度も換装などしていないので、いくらなんでもいい加減やばいだろう。
(通常HDDの平均寿命は3~4年。SDDは5~10年前後と言われる)

バックアップは定期的にとっているとはいえ、たまたまそれを忘れていたタイミングで描き続けてきたリリさんの絵や撮り貯めてきた旅の写真などがある日突然消えてしまう……これは絶対に避けなくてはいけない。

買い換え候補は特に具体的に決めてはいないがそこまで極端に高いスペックは必要ないけど、高画素写真や旅動画の編集やゲーム製作ができ、3Dもある程度ストレス無くいじれる――というくらいの条件だ。


PC環境が変われば、同じ時間でも今までよりたくさんの作業に打ち込めるようにもなる。
急ぎはしないけど、今年中を目処に。
それまではこまめなバックアップを欠かさないようにしよう。





・ゲーム作り
風雨来記と出会ったとき、いつか自分もあんなゲームを作ってみたいと思ったものだ。
もっと幼い頃は、ゲームエディターソフトで自作のRPGやノベルゲームを作ったりもしていた記憶がある。
ゲーム作りは、自分にとって夢のひとつだと思う。
今年はこの夢をかなえてみよう。


とはいえ、今はそれ以外に文とか絵とかこのブログとかやりたいことがたくさんあるし、企画して人を集めて何かをする……できるタイプでもない。
できるのは「一人で作れる範囲」のゲームだ。


今一番作りたいのはアナログゲーム、TRPG用シナリオなので、今年はとりあえずこれを一本。
できれば三本完成させる。
ゲームに使用するイラストと音楽も、できれば自分で用意する。

抱負通り、完璧な出来映えにはこだわらず、やれるところまでやってみよう。


後々PCを買い換えることができたら、作れるゲームの幅もきっと広がるだろう。
挑戦した経験は、その時にもきっと役立つはずだ。





・小説
書く。書いたものを発表する。投稿する。

これも先延ばし先延ばしにし続けてきた、幼少時代一桁歳からの宿題だ。
今年こそは形にする。
例によって、これも不完全でもいいのだ。
自分が納得しきれなくてもいいから、とにかく「書ききる」こと。


自分はいつも、書き始めるとあれこれ資料をあさり始めて横道に逸れてしまう。
たとえば平安時代を舞台にした物語を書こうとするとき、その時代の風習や言葉遣いなど調べ始めるともう小説を書くどころではなくなってしまう。

「こだわり過ぎないこと」を意識の中心に置いておく。
いざとなったら1ページの超短編だって一作品は一作品と思おう。




・本作り(出版)
電子書籍での出版は、kindle等既存サービスを使えば本当に手軽にできる時代だ。
付随して、電子書籍を一冊から紙の本にしてくれるサービスだってある。

「自分の本をつくる」というのは子供の頃の夢だった。
この夢は現代では非常にハードル低く叶うのだが、やっぱりずっと先延ばし(以下略

紀行文にするか、旅の写真集にするか、仕事分野のハウツー本にするか、冒険をテーマにした絵本にするか、などなどつくってみたい題材は色々ある。


けど、何にせよハードルを挙げすぎず「不完全でもいい」の精神で、とにかく最初の一冊から初めて見よう。





・YouTube
これもやろうやろうと思って先延ばしにしてきた。
YouTubeに旅動画や史跡巡り動画をアップしていく。

このブログには仕様上動画があまり載せられず、旅に出るたびに動画がどんどん貯まっていく一方だ。
せっかく撮ったのに、我ながらすごく勿体ない。

現在のPCスペックでは、動画の編集どころかまともに再生することさえままならないので、凝った動画をアップできるようになるのはPC買い換え後になると思う。

とはいえスマホやタブレットでも、簡単な編集や投稿は十分に出来る。
ショート動画あたりから一歩を始めようと思う。





・京都検定の勉強
京都検定の正式名称は「京都・観光文化検定試験」だ。
この手の地方検定としては全国的に特に認知度が高く多くの受験者・合格者がいるが、一級の合格率となると8.7%で、観光タクシードライバーや旅館業、専門のプロガイドなど京都観光を仕事にしている人が多く取得している。
プロのガイドに言わせれば「1級合格=プロとしての基礎レベル」だそうだ。


京都を旅する中で自分の知識不足を痛感することが多く(そのおかげで楽しい面もあるけれど)、京都について幅広く俯瞰した知識を持っておきたい、その上で情報を発信していきたいと思ったので、勉強していこうと思う。


また、京都商工会議所(約1万2000社の企業の集まり)が主催しているこの資格、実はかなり大きな特典がついている。
検定合格者は、京都市内にある数十箇所の博物館や美術館、植物園、資料館等、多くの観光施設の利用料金が割引もしくは無料で利用できるようになるのだ。
(普通では手に入らないレアなオリジナルグッズをもらえるスポットもある)


たとえば外国人観光客訪問数1位の二条城の入城料は800円。
季節(比較的観光客の少ない時期)によってはこれを無料で利用できる。
別に800円払うのが惜しいというのではなくて、取材や勉強のために繰り返し訪問することができるというのが本意だ。


目と鼻の近所にはあっても、いつもその前を通っていても、人生で一度しか訪れたことがない。
そんなスポットが京都にはたくさんある。
その精神的ハードルを下げて、良いものをより気軽に、積極的に見られるようになるという点で、こうした特典には大きな魅力があると思う。


とはいえ、資格取得が主目的ではない。
京都の知識を教養として身につけたいのが一番なので、毎日コツコツやっていこう。


(これも二年以上前から先延ばししてきた。先延ばしだらけだ)





・出雲国風土記 写本作り(書き写し)
島根についても同様に、網羅的に勉強したいんだけど、島根には検定的なものはないらしい。
なのでというとヘンだけど、面白そうなのでこのチャレンジを用意した。


出雲国風土記の原文を書き写す。筆写ともいう。

出雲国風土記は現存するとは言っても大元の原書が残っているわけではない。
受け継がれてきたのは写本、つまり手書きで写されたものだ。
(なので写本によっては漢字間違いがあったりする)

風土記にかかわらず、古文書の研究などでは古い文献を原稿用紙に楷書で書き写す作業などもあるそうだ。

そんな筆写を自分もやってみよう、という話だ。


一番の目的は、出雲国風土記の内容をより深く読み込むため。
ただ「読む」よりも、「見ながら書き写す」方がずっと吸収力が上がるそうだ。
実際、母里郷について書いているとき何度も原文を書き写していたらだいぶ理解力が上がったように思う。


筆写は文章力の強化に非常に効果的だそうで、明治あたりの文豪の小説を数十冊も写本するだけで自然と高い文章力が身につくほど、ともきく。

今自分にとって今一番書き写してみたいのは出雲国風土記なので、まずはこれをやってみようと思った。


あまり難しく考えず、頭の体操として、これも毎日少しずつ続けていこうと思う。







曲をつくる
去年からDTMを始めた。

曲作りは面白い。

匂いとか音というものは、記憶の保存効果がすごく高いと思う。
下手でも単純でも、作っておけば、後からその曲を聴いたときに、曲を作ったときの気持ちとか感覚がふっと思い出せる。不思議だ。

今はスマートフォンひとつあれば簡単に音を作成、記録できる。
「良い曲」を作ろうとせず、メモをする感覚で日常的に曲を作る「クセを作る」のが今年の挑戦。





・不要品処分
これもずっと先延ばしにしていた。

もう読まなくなった本や使わなくなった電気製品、着なくなった服などをなかなか処分できずにここ数年貯め込んでしまっていた。
今年こそは!
フリマアプリなりリサイクルショップなりで、きっちり処分しよう!!!




・自転車修理
京都を巡る際は、バイクよりも自転車のほうが楽しむのに向いている場所が少なくない。
街中は一方通行が多い上、バイクの駐輪スペースも稀、そういうところに限って小さなエリアにたくさんの見所がつまっていたりする。

昨年あちこちを巡る中で実感したので、タイアパンクしたまま五年くらい放置していた自転車をちゃんと修理して、行き先に応じて使っていくようにしよう。




また何か思いついたら付け加えていこうと思う。














以降はいつものように、自分にとって一番大切な、リリさんについて思うこと。




今年は、リリさんについて去年よりさらにもっと考えて、もっとたくさん言語化していきたい。

絵についても、もっと試行錯誤を増やそう。
漫然と同じ事を繰り返さない。

常に今までとは違った描き方、色の使い方、表現を学び、模索しながら、もっと素敵にリリさんを描けるように挑戦し続けていきたい。




リリさんが好きだ。大好きだ。
二年半そう想い続けてきて、今この瞬間も、今日のリリさんが過去一番素敵だと思う。


虚仮の一念岩をも通す。

「何かに夢中になり続ける」、そのために大事なのは実は「自分を肯定し続けること」なんじゃないだろうかと思うようになった。


もちろん生きていれば自己嫌悪に陥ることもあるし、失敗したときには落ち込んで反省することも大事だ。

ただ、それを無駄に長く引きずらないように気をつけている。
別に「自分大好き!」にならなくてもいいが、決して大嫌いにはならないように。

自分を嫌いになり始めると、自分の「好き」という気持ちにすら不安が湧いてくるからだ。



なので、今日はいつもより朝5分早く起きれたなぁ、とか。
寝坊したけど、気持ちをうまく前向きに切り替えられたな、とか。

適当ほどほどに(ここが重要)、自分を肯定するくせがついた。
今年挑戦することを設定し、なおかつハードルをぎりぎりまで下げたのは、「これ」を意識してのことでもある。
ほんのちょっとの前進でも「前進できた」という足跡が積み重ねられれば、それが自分の自信となっていくんじゃないか、と。



世の中も、それどころか自分自身の行動さえ、どうにもならないことはたくさんある。
考えても悩んでも仕方のないことも多い。

ある程度、悲観と楽観の切り替えを意識するのも、日々の幸せを感じる上で大事なことだと思っている。












今年の目標として、上の方にあれこれ書いたけれど。

自分が色々挑戦したい、表現していきたいと今こうやって思えるのは、未来に対してポジティブでいられるのは、リリさんのおかげだ。
本当にいつも、いつも笑顔を、今日を楽しもうというエネルギーをもらっていると思う。


まだまだ先は長い。
昨日より今日、今日よりも明日、リリさんのことをもっと好きになっていけるように、楽しみながら新しい一年を過ごしていきたい。


コメント

タイトルとURLをコピーしました