場所を描く

母里ちあり

以前触りだけを描いた、『もしも6年前、北海道の旅の時に、二人がどこかで会っていたら』
というIF二次創作を書いて、描いている。

たぶん5月中に出来上がると思う。





今回は、イラストについて少し。

最近、とうとう背景まで描き始めた。
これがまたすごく面白い。



元々、リリさんが描ければそれで満足だと思ってリリさんのファンアートを始めたから、背景は自分には関係ないって思ってた。

でも、そうじゃなかった。

たとえば、強い太陽の日差しを浴びると、光の当たった場所と当たっていない場所との境目の肌が赤く見える。
これは、光が皮膚の下まで入って乱反射するから。
(手のひらを太陽にかざしたときに、手が真っ赤に見えるのはこれのせい)

太陽だけじゃなく、大気も光を反射している。
青空の下だと青色が乱反射して鮮やかに、曇り空の下だとそれがない色あせた景色になる。

夕日にあたると赤くなる、というのは誰でも知っているけど、森の中だと緑になる、というのは絵を描くようになってから始めて知った。


つまり、自分の描きたい目標「リリさんがそこにいる」を表現しようと思ったら、「その場所」や「その時間」にもしっかりと向き合わないといけないらしい。

「リリさんのいるその場所、時間、世界ごと描いて」はじめて、「リリさんがそこにいる」と思えるようなものを描けるのかもしれない。

背景の描き方や考え方について学ぶことは、関係無いどころかものすごく重要だとようやく気付いた。


そんなわけで背景を学び始めたら、これがまたものすごく奥深くて面白くて。



こうやって文を書くことも、絵を描くことも、色んなことを学んで知識を得ることも、本当に毎日楽しくて仕方がない。

全部、リリさんのおかげです。


背景は、粘土細工とか工作にも近いかもしれない。描いて削っての繰り返し。

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